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 本校は、明治31年に秋田県第二尋常中学校として創立され、今年度、創立128年を迎えます。鳳凰山を仰ぎ、米代川の流れに見守られるこの大館の地で、秋田県北部の教育の中核として歩みを重ねてきました。この長い歴史の中で、約3万人の卒業生がさまざまな分野で活躍し、地域はもとより、日本、そして世界の発展に貢献してきました。本校で培われた「文武両道」の精神と高い志は、今も鳳鳴生一人一人の中に息づいています。

 現在、在校生たちは、校訓「質実剛健・自律共生・進取飛翔」の精神を受け継ぎながら、日々の学習はもちろん、部活動や学校行事、生徒会活動などにも全力で取り組んでいます。体育系・文化系を問わず、多くの部が県大会や全国大会の舞台で活躍し、かつてSSHの指定を受けた探究の伝統も脈々と息づいています。地域と連携した活動や各種発表会への参加など、学びを社会へつなげる取り組みも広がりを見せています。

 この夏には、第50回全国高等学校総合文化祭「あきた総文2026」が秋田県で開催され、ここ大館市は小倉百人一首かるた部門と演劇部門の会場となります。全国から集う高校生を地元で迎えるこの機会もまた、鳳鳴生にとってかけがえのない学びと成長の場となるはずです。勉学で互いに切磋琢磨しながら進路実現を目指す姿、部活動や地域との関わりの中で仲間とともに高みを目指す姿は、本校の何よりの宝であり、未来への希望です。

 このような学校生活を支えてくださっているのが、同窓会「鳳鳴会」の皆様をはじめとする卒業生や地域の方々、そして保護者の皆様です。温かいご支援、地域の企業や各種団体との連携、ご理解とご協力の一つ一つが、鳳鳴生の成長を支える大きな力となっています。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

 私たちは今、AIの進化やグローバル化の加速など、社会が急速に変化する時代を生きています。こうした時代だからこそ、松尾芭蕉の「不易流行」の考え方を道標にしたいと考えています。真理を探究する姿勢、他者を思いやる心、困難に立ち向かう勇気――こうした時代を超えて変わらない価値を土台としながら、変化に応じた新しい学びを柔軟に取り入れていくこと。本校の教育活動は、この姿勢を軸に据えています。

 今年度、生徒と教職員に一つの言葉を伝えています。

 「Update yourself. Update Homei.」

 アップデートとは、誰かと速さを競うことではありません。昨日の自分より少しでも前に進もうとすることです。それが、アップデートです。一人一人の小さな成長が学校の進化を促し、進化する学校がさらに一人ひとりを成長させる。鳳鳴の128年の伝統を受け継ぎ、創り、更新していくのは、今ここにいる生徒たち自身です。「不易流行」の精神を胸に、鳳鳴生一人ひとりが自らをアップデートし続けることで、本校の伝統もまた新たな輝きを帯びていくと信じています。

 128年の伝統を礎に、生徒一人一人の可能性を最大限に伸ばすこと。ここを巣立つ生徒たちが、地域を愛し、確かな学力と豊かな人間性を携えて、やがて広い世界へ羽ばたいていけるよう、教職員一同、全力を尽くす所存です。地域に根差し、地域とともに歩み、信頼される学校であり続けるために、これからも挑戦を重ねてまいります。今後とも本校の教育活動にご理解と温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

令和8年4月

秋田県立大館鳳鳴高等学校 校長 久慈 隆正